アンパンと焼きそばパン
先日行った後輩の結婚式2次会での一コマ。
後輩(以下、後)「フライパン、アンパンと焼きそばパンどっち好き?」
フライパン(以下、フ)「アンパン」
後「でしょ、でも最近焼きそばパンを買う日も作ってんだよね」
フ「なんで?」
後「好きなものばっかり食べてると視野が広がらないと思って。普段食べない焼きそばパンを食べると見えてくるものもあると思うんだ」
フ「やってみて何か見えた?」
後「青のりが歯につくから、(仕事中の)昼食には向かないなーとかアンパンの美味しさを再認識できるなと」
フ「なるほど」
後「これって何にでも応用できると思うんだよね、視野が広がって人生も豊かになるじゃん」
フ「思想が深い!」
この話を聞いてて、よく聞く話だけど確かに大事だし、実践するのって意外と難しいものだなーと思った。
知らず知らず人間好きなものしか選ばない。買うことにお金を使い、それを消費するのに時間もかかるから。
2次会終了後、フライパンと後輩から寿司に誘われた。
時刻は23時を回っていた。
普段のオレなら終電の時間を気にしてコシってしまい「帰るわー」と行っていたが、
さっき聞いたアンパン・焼きそばパンの話を実践してみようと思った。
タクシーで帰ればいいし、何より「焼きそばパン」を選んだ先に見える景色を見てみたかった。
まあ、ただ単に後輩に誘われたことが嬉しく、行ったことのない「すしざんまい」に行ける誘惑に負けただけだが、、
すしざんまいに到着。
ほどなくして寿司が我らの卓に到着。うまい、特にマグロ赤身がうまいうまい。
食べ終わった時間が終電ギリ間に合うか間に合わないかの瀬戸際だった。
お金をフライパンに渡し、会計を託したのち、急いでタクシーで駅まで向かった。
が、駅に到着した時間がちょうど終電発車の時間だった。
「やっちまったなぁ!」とクール◯コの往年のネタを脳内でリピートしながら念のため改札へ向かった。
まだ電光掲示板に終電が表示されていた。
駅員さんに尋ねると飛行機の遅延で電車の時間も伸びているのだとか、それもだいぶ前から。
「焼きそばパン効果!」と思った。
2次会でそのまま帰っていたら待ちぼうけを食らっていた可能性がとても高かった。
「焼きそばパン」を選んだおかげで寿司も食えて終電にもスムーズに乗れた。
焼きそばパンを選んで見えた景色はとても美しかった。
しかし世の中そんなに甘くない。
家に着くなり鍵を忘れたことに気づいた。
すでに施錠済み、時刻は午前0時30分。明日は仕事、やばい野宿か。
家族にオニ電をして1時間後に帰宅することができた。
オニ電をしている最中、空いた時間でブランコを立ち漕ぎしていた。
スーツ姿で。
夜の公園はとても綺麗だった。こんな景色が見れたのも「焼きそばパン」のおかげ。